オーストラリアなんだもん

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震災後のメンタルケアについての一考

クィーンズランド大学に勤めている日本人の医師の
方からメーリングリストで情報を頂きました。
豪州でも、震災の悲惨な状況が何度も報道され、
(遺体が見えている映像も何度かありましたね)
心のケアが必要な方もいるようか気がします。
メディケアも使えるみたいなので、
心配な方は、カウンセリングを受けてみるのも一考かと。
サイトに、掲載されていないみたいなので、
このブログに掲載しました。
長文だけど、読んでみてね。

私は元気です。
サッカールーズは、ドイツに快勝だったし。


====================
みなさま

東北・北関東の大震災から2週間ほど経過しました。
日本のニュースを見ていると震災の直接のダメージを伝えるものは
心なしか減ってきたような感もありますが、
震災後の一つのニュースとして一つ気になったことがありましたので、
情報のシェアということから、メールを送らせていただきます。

日本のニュースをご覧になられている方はすでに目にされて
いるかもしれませんが、最近ニュースの上で「震災後のPTSD」
に関する懸念、または実際にその兆候がみられる人が
増えてきたことを示唆するニュースが報じられています。

PTSD(Post-traumatic stress disorder:心的外傷後ストレス障害)
とは、最近比較的耳にするようになってきた症状ではありますが、
簡単に症状を説明させていただきますと、
(うつ病や不安神経所などの)心の病の一種で、
命に関る非常にシビアな経験(例としては今回のような大災害や
、戦争体験、また殺人未遂やレイプなどの非常に悲惨な事件の
被害者になる等)をした時(ただし、物理的な被害の大きさと
言うよりは、被害者の方が命に関ると「感じた」という事実が
考える上で重要なのですが)、その経験が非常に強いトラウマと
なって脳裏に焼きつき、あるきっかけによって
(例えば、今回ならば余震が起こる、水辺に近づく等、
きっかけは個人レベルで非常に多岐に渡ります)、
または(それと分かる)兆候がなくても、
その体験がフラッシュバックされ、うつや不安が
日常生活に支障をきたすレベルで生じ、
またはパニック障害-いろいろな症状がありますが、
「過呼吸」などが深刻な症状の一つとして出てしまったり
しますが-に悩まされるようになったりと、
非常に深刻な症状に、長期に渡って悩まされる症状です。
(さらに詳しく知りたい方は、例えば 
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/disease/ptsd.html
 などを見て見るといいと思います)

また、今回非常に問題視されているのは、
直接の被害者ではなくても、テレビなどの報道で
その惨事を繰り返し目にすることにより、
直接の被害者と同じようにPTSDにかかってしまう、と言う事があります。
一部報道では、ニュース現場の職員が体調不良に陥った。
また、スピッツの草野さんが、繰り返される報道によって心を痛め、
体調を崩し、3週間ほどの休養が必要になってしまったとのことです。

これらをふまえて、自分の身の回りの人の事を考えると

1)日本で直接被害を受けた人のサポート
2)日本で報道等によって、体調を崩してしまった人のサポート
3)そして自分たち自身

という現実的な話がでてくると思います。

もしかしたら、ニュースを目にしPTSDという症状を実際に
調べた方や、また調べてみようという方がおられるかもしれませんが、
実際に調べてみると、「PTSD」そのものは非常に診断基準が厳密で、
多くの場合、特に直接の被害者でない場合は、
その基準に当てはまらないと感じることがあるかもしれません。
実際にPTSDそのものは、非常に重い症状であり、
長期渡るケアが必要な難治なものであります。

しかし、そこで注意していただきたいことは、
「PTSDの診断にあてはまらない」=「特別なケアは必要なく、自然に治る」
というわけではないと言うことです。

実際に、PTSDと診断されるレベルではなくても、
そのストレス・トラウマによって、心が日常生活に
深刻な影響を与えるほど安定しないという症状は起こりえて、
また心としては感じていなくても、慢性的な(原因不明の)
疲労、食欲不振、不眠症など、その心のダメージから
引き起こされている身体症状が起こることがあります。

ここでまずは、自分たちの事を考えてみたいと思いますが、
直接の(というのは、あくまでも「物理的被害」という意味で)
被害を受けていない自分たちは、どちらかというとサポートに
回る側であり、あまり自分たちの被害を考えないかもしれません。

しかし、先にも述べさせていただいた、繰り返し映像を目に
することによる、心のダメージ。
また、今年に入ってからは、洪水・サイクロン・クライストチャーチの地震、
そして今回の日本の大震災と、身近なところで非常に大規模な
災害が続き、無意識的に大きなストレス、心的ダメージを
溜め込んできている可能性があります。
それにより心が不安定になり、または体調不良を
引き起こしているかもしれません。

そして、日本についてはとくに自分たちはサポート
する側であるので、直接の知り合いがおりましたら、
そのサポートということで、激励のために多くの
非常に深刻な話を耳にし、また多少自分の中に不調を
感じるものがあったとしても、心を強く持たねばと
いう事で押し込める、またはこちらが弱音を吐いている
わけにはいかないということで、
自分の中で留めてしまっている方も多くおられるかもしれません。

しかし、現実問題として、自分たちもケアが必要な状態に
なっている可能性があります。
心の問題なので分かりづらいですが、普段とは何かが違う
不安やよくうつ状態、または長引く疲労等
(普段は1~2晩ですっきりするものがすっきりしない等)
の体調不良などの症状が見られましたら、
一度カウンセラー(臨床心理士・サイコセラピスト)
などの「専門家」に診てもらうことをお勧めします。
この手の心の症状は、経験上、もちろん強い信心で
立ち向かうことは大事で、それが克服にも大いにプラスですが、
実際にあるレベル以上の症状になると、それだけではなかなか難しく、
専門家の力を借りないと非常に、非常に回復が長引く事となり、
長く心身の不良に悩まされてしまう可能性があるので、
他の病気と同じように、診てもらうのを一つの選択肢として
考慮にいれていただき対応をとると、適切に回復に向かえると思います。
(心の調子は案外自分自身では分からないので、
診てもらって心理療法的治療が必要ないと分かれば、
それもいいのではないでしょうか。。
逆に必要であったら、自分の調子で判断せずに、
客観的に完治が認められるまで、治療を受けるといいと思います。
自己の経験からも、心の病の回復と不調は非常に分かりづらいので。)
また、軽いうちに対処したほうが他の病気と同じように
簡単に治療ができるので、何か感じるところがあったら、
早めに対処するといいと思います。

そして、今度はサポートする側として、
友人・知人が少し重めの心の不調をうったえていた、
兆候が見て取れるときは、休養を進める、
リラックスをされる等々の一般的な智慧と同時に、
プロに診てもらうこともアドバイスの一つの選択肢として
頭の片隅においておいていただけると、
よりヘルプになると思います。

日本(人)にとっては、心に病やカウンセリング等は、
社会的にはまだまだ認知され始めてそれなりに
時間も経っておらず、まだまだカウンセリング等の
心理療法、必要に応じては精神科などを受けに行くと
言うことに敷居が高いイメージを持っている方も
少なくないかもしれませんが、心の病も他の病気と同じように、
専門的治療によって非常にスムーズに回復に向かえるので
(逆に心の病は、心の問題なので、普通の暖かなサポート
「のみ」でなんとかなるようにも思えますが、
心の病や近い症状を持っているときは、
脳内物質の状態の不均衡という生物学的に具体的な
問題があるので、それにはそれを専門的に対処できる
方法論が必要だとも思われます。)、
自身が不調のときは気軽に、というのも変ですが、
一度診てもらうことをお勧めします。
(特にオーストラリアではMedicareやOSHCで
カウンセリングもカバーされるはずなので、
日本よりも受けやすい環境ですので)
また、知人が症状に悩まされておりましたら、
一つの選択として提示してみると、
実際のところ大いに助けになると思います。

PTSDないしトラウマ等からくる心的な問題は、
無いにこしたことはないですが、
これから一番最初の超緊急状態がおさまり、
どうしようもない緊張から少し日常に戻る過程の中で、
増える可能性のあることだと思うので、
ちょっと長々と書かせていただきました。
情報が有益に働けばと思います。

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テーマ:オーストラリア - ジャンル:海外情報

  1. 2011/03/30(水) 19:13:53|
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